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映画『マルコムX』は一人の男の偉大な物語




デンゼル・ワシントン主演でマルコムXの生涯を描いた伝記ドラマ。かつての不良少年・マルコムは獄中でイスラム教に改宗し、過激な黒人解放運動を繰り広げていくが…。“

<マルコムXのあらすじ>

黒人解放運動のカリスマの短くも鮮烈な生涯を描く超大作! 93年公開時に、ブラック・カルチャーがファッションとしてブレイクするきっかけともなった話題作。

1943年ボストンから物語は始まる。スラム街に住む18歳の少年マルコム・リトルは、やがて強盗事件で逮捕される。

刑務所の中で彼は、ネイション・オブ・イスラム(ブラック・モスリム)の教えに開眼しマルコムXと解明する。

52年に出所した彼は、ブラック・モスリムのスポークスマンとなり、白人に対して過激な行動を重ねる。

しかし、師と仰いできたブラック・モスリムの指導者イライジャの堕落した私生活に失望し、彼は教団から脱退、自らの理念によって黒人解放運動を率いる決心を固めるが…。

39歳で暗殺されたカリスマ的黒人解放指導者マルコムXの短くも鮮烈な生涯を、スパイク・リー監督がダイナミックに映像化。





<マルコムXの感想>

公民権活動家(アメリカにおける黒人の地位向上活動をする人)の人生を描いたドキュメンタリー映画です。


舞台は1950年代ころのアメリカ。心に傷を負い、自暴自棄でギャングに加わっていく一人の黒人青年が主人公です。


当時のアメリカでは黒人差別が横行しており、主人公も幼少期に白人に自宅を何度も襲われ、抵抗し続けていた父親は後に白人によって殺されてしまう。


いくら勉強しても黒人の出世には限りがあることに失望した彼は白人と同じように生きることを目指した非行青年となり非行を繰り返した結果逮捕されて刑務所に入ります。


そこで彼はイスラーム教と出会い、その思想に共感し、のめり込んでいきます。


服役期間中にいろいろな知識を蓄えた彼は出所後、在米イスラーム教団体のスポークスマンとして知名度をぐんぐんと伸ばす。

しかし、団体とは異なる開かれた宗教観を形成していき、支持の拡大が留まるところの無かった彼を団体は追放し、個人で活動をすることになったマルコムXは国家権力と結びついていた団体により殺される・・彼の人生を3等分し、それぞれにメリハリを付けたこの映画の演出には心が大きく動かされます。


信仰は何にも勝る。


そう感じた映画で、一人の強い想いが世界を変えるということを裏付けた人の一人がマルコムXであったと思います。



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