政府の秘密工作員に仕立てられた不良少女、ニキータ。次々と下される暗殺指令を着実にこなしていく日々の中、ニキータに初めての恋が芽生える。
<ニキータのあらすじ>
パリを舞台に、警官3人を殺害し終身刑を言い渡された不良娘ニキータが政府の秘密機関に見出され、暗殺者としての道を歩む。
次々と下される暗殺指令を着実にこなしていく血みどろの日々。
しかし、出口のない暗黒の世界で真実の愛を知ったとき、彼女の中で何かが変わり始めた。
<ニキータの感想>
麻薬中毒だった少女がその生存本能を買われ、政府の秘密工作員として暗殺者に仕立てられていくお話です。
リュック・ベッソン監督のフランス映画です。
後にかの名作『レオン』を作るきっかけとなった作品でもあります。
リュック・ベッソン曰く「『ニキータ』は僕にとって、自分を壊して飛び出した作品。僕の作品は『ニキータ』以前と『ニキータ』以後で分けられる」だそうです。
音楽と色遣いが非常にオシャレです。
特に冒頭の銃撃シーンのところの青基調の色遣いがボクは好きです。
ジャンプ・カットの使い方も上手く、時の流れを違和感なくつなぎ合わせているところにリュック・ベッソンの力量が伺えます。
ニキータの綺麗になっていく過程も面白いです。
最初は麻薬に侵されたアバズレという感じで非常に下品だったのですが時を重ねるごとにだんだんと美しくなっていくのにはビックリしました。
ニキータの誕生日に食事に連れて行ってもらったのに実は施設の卒業試験だった時の悲しい表情が忘れられないですね。
そういう泣き虫な女の子の素顔を描き出した監督は素晴らしいです。 そう思った作品でした。